FXをしていると、「勝率が高い方がいい」と考えますよね。
これは当然のことだと思います。僕だって、寝ても覚めてもそう望んでいます。
しかしそう考えすぎると、手法を複雑にしてしまいがちです。
この記事では、その考え方はちょっと危険だということ、そして、手法はすっきりとシンプルな方がオススメであることを書いていこうと思います。
FX歴9年の管理人が丁寧にわかりやすく解説していきます。
▼僕がメインで使っている超絶シンプル手法はコレ。
勝率と利益は比例しない
まずはこのことを理解しておかないといけません。
勝率が高い手法の方が勝率が低い手法よりも利益が出せるというのは間違っています。
例えば、勝率90%の手法があったとしても、
- 月に1回しかエントリーチャンスがこない場合、ひと月に1回分の利益しか出ない。
- リスクリワードレシオの設定によって、もっと勝率が低くても取れる利益は大きくなる場合もある。
ということもあるからです。
大事なのは、勝率ではなく利益がどれだけ出せるかです。
勝率を重視しし過ぎて、期待できる利益の計算が後回しになってしまうのでは「利益を出す」という本来の目的からズレてしまうことになります。
期待できる利益は“検証”でハッキリする
その手法がどれだけの利益を取る優位性を持っているか。気になるのはここですよね。
しかしそれは、実際にその手法を一定の期間運用してみて、その結果の検証を重ねて、やっと糸口が見えるものです。
僕の体感ではありますが、その手法の優位性をある程度信用するためには、100回~200回ほどトレードをし、その結果を検証する必要があります。
いくつものインジケーターで同じ方向性を示さないとエントリーしない。といった複雑な手法では、エントリーチャンスが少なく、この結果の検証がなかなか進みません。
“時は金なり”です。エントリーチャンスの多いシンプルな手法でどんどん検証を重ねて、その手法の優位性の有無をハッキリさせることが先決です。
優位性の有無は、リスクリワードレシオと勝率で判断できます。
出典:https://www.oanda.jp/lab-education/blog_column/risk_reward/
検証の結果、「優位性がある」と判断できそうならそのまま運用します。
逆に「優位性がない」とわかったなら、実はそれもチャンスです。
逆のことをすれば「優位性がある」ということなのですから。
だからまずは検証を重ねることが大事。
優位性を見つけるのに、複雑な手法は必要ないんです。
▼検証で導き出した超絶シンプル手法です。
「複雑な手法=勝てる」と期待してしまう
複雑な手法を運用するデメリットはもう1つあります。
それが「期待しすぎてしまうこと」です。
複雑な手法を使うのは勝率を重視しているから。だと思います。
しかし、この期待というもが厄介なのです。
誰しも、期待が外れるとショックを受けますよね。一回ならまだしも、それが何度も続いたりすれば、どうしようもなくイライラしたり、絶望の気持ちも持つかもしれせん。
FXの場合、勝てると思っていた期待が外れることはお金が減ることです。例え本当に勝率が高くても連敗することは頻繁に起こります。
みるみるうちに減っていく資金を見ると、めちゃくちゃ焦るんですよね。そしてその後どうなるかというと、手法が信じられなくなります。
別の手法に乗り換えて、また検証のし直し。その間にもまた負けを経験して、また別の手法に浮気する。
この流れに乗ってしまうと、もう本当にいつになっても勝てません。つい数年前の僕もまさしくこの状態でした。
ところが、思い切って複数のインジケーターを消し、移動平均線だけを表示させるシンプルな手法にしたところ、過度に期待するプレッシャーがなくなり、エントリーもどんどん増えていきました。
そのトレードをきちんと記録していくと、一定の優位性があると言えるのではないかという結果が見えてきたのです。
結局、今もその手法を継続し、勝ち負けの分布はかなりバラつきますが、確率思考で淡々と利益を上げることができています。
FXは確率論。検証がすべて
FXで利益を出すには、優位性のある手法を見つけることが必要です。
その優位性は、実際にトレードを重ねて結果を検証していくことでしか見つけられません。
そのために、複雑な手法は不要なんです。むしろ、逆効果になる面もあります。
シンプルで自分でも理解しやすい手法で、まずは低ロットで淡々とトレードを実践していきましょう。
そうすれば、自ずと優位性を見つけることができるはずです…!
▼ここまで読んでくれた方にオススしたいシンプル手法。