勝てないトレーダーの負のサイクルに見事に陥ったべれた。
「手法を探す」という短絡的な考え方と行動ではダメだ。
テクニカル分析を徹底的に学んでみよう。
かくして、苦手意識のあったテクニカル分析のイバラの道に踏み出すのであった。
本、ネット、有料教材、全部試した
テクニカル分析というものを学ぶにあたり、どんな行動をとるべきか。
まず思い立ったのは本を読んで学ぶことでした。
これは育った時代と環境の関係なのか、「きちんと学ぶには本」という謎の刷り込みがありました。
- 各種インジケーターの使い方
- 水平線、トレンドラインなどの引き方
- マルチタイムフレーム分析
とてもとても苦手意識のあったこれら、1つずつ、基礎から知識をつけていきます。
単純な僕は、1冊の本を読み終えたら、もう完全にできる気になっていました。
そしてすぐに実トレードで実践。
この、学んですぐに実践する習性。これがメリットのようでありデメリットだったと思っています。
当然、そんな簡単にうまくいくワケもなく、この本がダメならこちらの本、また違う本・・・
本がダメなら新しい情報があるネットの無料情報。
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こんな行動を繰り返していました。
基礎はわかるようになったがトータルで勝てない
そんな行動を続け、気づけばまた数年の時間の経っていました。
しかし、確かにテクニカル分析の基礎ができてきた感覚を感じました。
超絶苦手だった水平線も、ある程度レートが反応する位置に引けるようになりました。
頭がこんがらがって鳥肌が立っていたマルチタイムフレーム分析も、クリアな頭でできるようになってきました。
そして、相場の動きも、以前よりだいぶ予想が当たるようになったんです。
そう、学んだことはちゃんと身になったのです。(だから自己投資はとても大事って思ってます)
少なくとも初心者のころや聖杯探しをしていたころよりは、ずっと相場観というものがつきました。
しかし、それなのにそれなのに、口座の資金は一向に増えません。
むしろじわじわと減っていく・・・
勝てるときは確かに増えたはずのに、トータルで勝てないのです。
いったいこれはなぜなの!?
べれたの問題はテクニカル分析をある程度まで学んでも解決されませんでした。
チャートに張り付く生活と結婚、息子の誕生
そんなFXの問題を抱えつつも、僕は大きな大きな人生の成功を手にしました。
婚活で知り合った女性と交際、半年の交際を経て結婚することができたのです!
そして、その1年ちょっと後には、第一子として長男が産まれてきてくれました。
妻は事務・会計関係の仕事をしていたことから、お金のことを真摯に考える人でした。
副業をしていること、FXというものに手を出していることも、素直に話しました。
だって、一緒に生活したらバレてしまいますからね。
すると、妻は快く認めてくれました。むしろ、応援してくれるとまで言ってくれたのです。
ホント僕は果報者だぁ!
しかし、そう喜んだのも束の間。
生まれたての息子がいるなかでも、チャートに張り付き、暇があればFXのことやブログのことばかりする僕に、妻がブチ切れました。
号泣しながら「自分のことしかしない!」とまくしたてる妻の姿と言葉に、僕は猛烈に反省しました。
家族のためにやっていたはずだったのに・・・
どうしてこうなった・・・
これからの時代、自分で稼ぐ力をつけないと絶対に生きづらくなる。
あげく、家族の生活を守れなくなってしまうのではないか。
路頭に迷うことはないにしても、子どもの選択肢をお金のせいで狭めたり、不自由な暮らしをさせてしまうのではないか。
そんなふうに未来を不安視していた僕は、FXを辞めてしまうという選択肢は取れませんでした。(ちなみに、今もこの不安視は変わってません。むしろ、やはり現実になりそうだと身構えています)
そこで、あるものを削ることにしました。
睡眠時間です。
寝不足という最恐の悪魔
人間は5時間寝れば大丈夫。
そんなことを昔のテレビ番組で聞いたことが記憶に残っていました。(これは今では間違った情報だと思っています)
そして、さらにこう考えていました。
若いんだから、もう少し睡眠時間を削ってもいけるだろう。
そうして、妻と息子を寝かしつけたあと、深夜2時、3時まで勉強とチャート監視、実践トレード。6時に起床して仕事に行くという生活が始まりました。
しかし、それでもトータルで勝てないという問題は解決されません。
睡眠時間を削りながら、資金も少しずつ削っていく日々でした。
そんな生活を2年ほどは送りました。
そして問題は起こります。
- 謎の高熱が1週間下がらない
- ひと月に1回風邪をひく
- 家族と出かけるとき、片道1時間の運転が疲れてしまってできない
あるときは、会社から家の駐車場に帰り着き、そのままそこで寝てしまい、妻に外から起こされるということもありました。
僕は、これはもう病気だと思いました。
しかし妻はいつでも鋭く的確で、「それは睡眠不足のせいだ」と言いました。
チャートから距離を取ることに
健康を害してはまったくもって意味がない。
そのことはさすがの僕にもわかりました。
観念して、チャートから少し距離を置き、1日7時間寝る生活に切り替えました。
寝ることって本当に大切なんですね。
1か月ほどで、先ほど書いたような不調が一気になくなりました。
朝活に切り替え、NY時間でゴンゴン動いたあとのチャートを見る習慣をつけることで、これまで見えなかったことも見えるようになりました。
しかし、それでも課題は残ります。
トータルで勝てない。
最初は調子が良くても途中で調子を崩してじわじわ負けてしまう。
そんな傾向は改善されませんでした。
ある本に巡り合い、確率で考えることを知る
そんな僕に、転機をもたらしてくれたのは、ある本との出会いでした。
この本が今でも僕の経典となっていて、確率論でFXを考える思考の礎になってくれています。
次回のステップ④では、この本と確率論との出会いについてご紹介します。
やっとべれたにも陽の光が当たる。
そんな瞬間が近づいてきていました。
(ステップ④のリンク)