「インジケーターのなかでも、移動平均線が一番わかりやすい」
「移動平均線を使ったシンプルな手法があったら真似しやすいのに」
今回の記事は、このようなことを考えているあなたに向けた記事になっています。
僕自身、移動平均線が大好きです。数あるインジケーターのなかでも、圧倒的にシンプルな見た目で、チャートが見やすくなりますよね。
これを書いている僕はFX歴9年。ですが、最初の5年間はずっと負けていました。
しかし、自分なりに考えた移動平均線を使ったシンプル手法を継続して試したことで、コツコツとですが、勝てるようになったという経験があります。
この記事ではこんなことを紹介していきます。
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- FXで移動平均線を使うメリット
- 移動平均線を使ったシンプル手法の作り方
- 僕が勝てるようになった移動平均線シンプル手法
FX歴9年のありとあらゆる失敗経験、そこから勝てるようになった経験を踏まえて書いていきますね!
▼簡単かつ独特すぎて引かれる僕の確率論手法▼
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FXで移動平均線を使う3つのメリット
「移動平均線って使いやすい」僕やあなたも含め、そう感じる人が多い理由って何かわかりますか?
それは、移動平均線には以下のメリットがあるからなんです。
- どういう意味を持った線なのか理解しやすい
- レート(値動き)の位置が確認しやすい
- 狙う方向性がわかりやすい
1つずつ見ていきましょう。
①どういう意味を持った線なのか理解しやすい
移動平均線は、1つの期間(パラメータ)設定につき、たった1本の線で表示されます。
まずはこのシンプルさが見やすいですよね。
また、期間を「20」と設定したら、「過去20本分のローソク足の平均値を結んだ線が引かれる」というのも理解しやすいです。
インジケーターは、その表示されたものの意味や、使い方を知っていてこそ意味があります。
「みんな使っているから」「よく便利って聞くから」というだけでは、使いこなすことはできませんし、自分なりに応用させていくこともできません。
でも、移動平均線の概念は、上記のとおりわかりやすく、初心者でも十分理解できるもの。
そのため、世界中でも多くのトレーダーがチェックしています。
②レート(値動き)の位置が確認しやすい
何も表示させていないチャート画面に、移動平均線を1本引くだけで、今のレートが高いか低いのか、という目安がつかめます。
期間を20に設定した移動平均線の上にレートがあれば、「過去20本分よりも今のレートは上にあるんだ」とわかります。
また、レートが移動平均線から離れているのか、絡み合うようにして動いているのかも、今後の値動きを読む材料に使えます。
複数本の移動平均線を引けば、より得られる情報は多くなります。
ただし、複雑なチャート画面は情報に振り回されて頭が混乱することにもつながりますのでご注意を。
③狙う方向性がわかりやすい
期間20の移動平均線ならば、過去20本分の平均値を結んだ線が表示されます。
この移動平均線が、
- 上向きで、レートも上にあれば買いの勢いが強い
- 下向きで、レートも下にあれば売りの勢いが強い
- 平行で、レートが線に絡んでいれば揉み合い
という目安になります。
買いか売りか、どちらかを決めて利益を狙うFXトレードにおいて、この性質は非常にありがたいもの。
もちろん、この性質だけで勝ち続けられる優位性があるとは言えませんが、自分のトレード方法を決めるのに役立てることができます。
あとでも書きますが、5年勝てなかった僕が勝てるようになったきっかけの手法は、20期間の移動平均線を使ったものでした。
移動平均線を使ったシンプル手法の作り方
FXの初心者にもわかりやすく、ビジュアル的にも1本の線で表示され、非常に見やすい移動平均線。
この移動平均線の特性を活かして、シンプルな手法が作れたらいいですよね…!
ごちゃついたチャート画面で行う複雑なルールの手法は、頭が混乱してしまいます。
ここでは、非常にシンプルな手法を自分で作り出し、5年間負け続けの状態から利益を出せるようになった僕自身の経験を踏まえ、シンプルなルールの作り方をご紹介します。
その作り方ですが、結論から言いますと、検証を行うことに尽きます。
詳しく解説するため、3つのステップに分けて見ていきましょう。
- 移動平均線を使った仮説のシンプルなトレードルールを作る
- 100~200回のトレードを検証ツールで再現する
- 結果を見て、優位性を大きくするヒントを得る
では、1つずついきましょう!
①移動平均線を使った仮説のシンプルなトレードルールを作る
トレード手法を作るには、ルールが必要です。まあ、当然ですよね。
まずは、仮説のルールを作りましょう。
本当に適当なので優位性があると早合点しないでもらいたいのですが、
「20期間の単純移動平均線を、ローソク足が下から上に抜け、さらにもう1本次の足も陽線が続いたら買い。逆のパターンなら売り。リスクリワードは1:1」
これくらいシンプルな仮説のルールを作ります。
シンプルで判断が付きやすいルールだと、このあとの検証もやりやすく、正確な取引ができます。
▼“超シンプル”な手法の作り方について解説しています。
②100~200回のトレードを検証ツールで再現する
仮説のルールを作ったら、これを実際に検証ツールを使って過去チャートで実践していきます。
少なくとも、100~200回のトレードをしてみましょう。
このくらいの数を試せば、勝ち負けの分布もある程度ならされ、勝率も信頼し始めることができます。
トレード回数が少ないと、勝ち負けが実際の確率よりも偏って出てしまうことが多いので注意です。
このとき使う検証ツールについて、僕の経験上「Forex Tester」が圧倒的にオススメです。
以前は無料で使えるものを使っていたのですが、操作性の良さが比べものになりませんでした。
これまで凄腕トレーダーさんのブログなどを見てきましたが、検証ツールはみんな「Forex Tester」を推していました。
これがあれば間違いないですし、トレードアイデアに迷ったとき、すぐに試せるので頼もしいですよ。
③結果を見て、優位性を大きくするヒントを得る
100~200回の検証トレードをしたら、成績を見てみましょう。
- 利益が出ていれば、その仮説のルールには優位性がある可能性が高い
- 損失が出ていれば、逆のことをすれば優位性があるルールになる可能性がある
1はわかりやすいですよね。
ですが、2はどうでしょう。ここ、大事なところですので絶対意識しておきましょう。
結果が損失でも、それってめっちゃいいことなんです!
どちらにしても、勝つためのヒントが得られる。これが検証の素晴らしさです。やって損になることはないんですよね。
この後は、さらに検証回数をこなし、勝率などの成績がブレないかを見ていきましょう(損失が出た場合ならルールをそっくり逆転させて検証していきましょう)。
長い期間、さまざまな相場状況で試した方が、正確性の高い検証ができます。
根気がいる作業ですが、優位性が見つけられているとワクワクして作業ができますよ。
検証に割ける時間や、どんなルールかにもよりますが、サラリーマンであり子育て真っ盛りだった僕でも、1~2週間もあれば1,000~2,000回の検証ができていましたよ。
僕が勝てるきっかけになった移動平均線のシンプル手法
この記事の冒頭でも書きましたが、FX歴9年のうち最初の5年はずっと負けっぱなしでした。
勝てるようになったきっかけは、まさしくこの記事のテーマ「移動平均線」でした。
ここに、さらに平均足を加え、さらにマルチタイムフレーム分析はせず、4時間足チャートのみでトレードするという手法です。
相場の状況がわかりやすいという移動平均線の特性に加え、さらにローソク足の動きも平均にした「平均足」は相性がいいのではないか?と考えたのです。
利益率はそこまで大きくはありませんが、初めて月トータルでプラスになり、(マイナスの月もありましたが)年単位でもプラスになるという経験をしました。
それが限定公開の記事で詳しくルールの紹介もしている、こちらの手法です。
その名も「4時間アベレージ」と名付けました。
もし「どんなルールか知りたい」という方は、べれたのTwitterアカウントまでDMをいただけるとご対応します。
シンプルをさらに進化させた「確率論手法」
しかし、現在はこの手法を使っていません。
約2年この手法を使い、僕はあることに気づきました。
それが、「FXって、難しいことをしなくても勝てるんだ」ということと、「FXは確率論だ」ということでした。
そして、さらにシンプルで裁量も必要なく、機械的で誰にでも真似できる簡単なルールで利益が出せないかと考えるようになりました。
本業と子育てのスキマ時間すべてを検証に充て、約半年という時間がかかりましたが、中学生でも真似できる簡単なルールの手法を作ることができました。
▼簡単かつ独特すぎて引かれる僕の確率論手法▼
15年分の過去検証を行いましたが、すべての年がプラスになっています。
しかも、毎日同じ時間にチャートのある1点だけを見てエントリーも決済も決められるルールです。
なので、その時間にエントリーし、決済注文を入れてしまえば、あとは利確するか損切りになるかまで放置できます。
簡単で時短ということで、兼業トレーダーでありながら子育て世代でもある僕には最高の手法となりました。
同じく兼業のサラリーマントレーダーの方や、主婦や子育て世代のトレーダーさんに知っていただけたらと思っている手法です。
移動平均線を使ったシンプルな手法で軽やかなFXを
そのメリットを活かせば、さまざまな使い方ができる移動平均線。
最後にこの記事をまとめをしていきましょう。
移動平均線のメリットは、以下の3つをご紹介しました。
- どういう意味を持った線なのか理解しやすい
- レート(値動き)の位置が確認しやすい
- 狙う方向性がわかりやすい
さらに、移動平均線を利用したシンプルトレード手法の作り方も、僕の経験から以下の流れでご紹介しました。
- 移動平均線を使った仮説のシンプルなトレードルールを作る
- 100~200回のトレードを検証ツールで再現する
- 結果を見て、優位性を大きくするヒントを得る
そして、僕が勝てるきっかけになった移動平均線を使ったシンプル手法のこともお伝えしました。
こちら限定公開の記事となっています。
「どんなルールか知りたい」という方は、べれたのX(Twitter)アカウントまでDMをいただけると、パスワードをお送りするためのご対応をさせていだきます!
わかりやすいインジケーターを選び、しっかりと検証すれば、それは勝ち筋にきっと繋がります。
これからも一緒にがんばっていきましょうね…!