「平均足ってどんな足なんだろう」
「平均足を使ったシンプルな手法がないだろうか」
今回の記事は、このようなことを考えたことのあるあなたに向けて書いていきます。
僕も、「ローソク足から平均足にチャートを変えてみたら、世界が変わって見えた!」という経験があります。
FX歴9年になりますが、平均足をエントリー根拠に使った手法をメインに据えて利益を出しています!平均足は僕にとって最強のツールだと思ってます
この記事を読むと以下のことがわかります。
- 平均足で稼いでいる僕の超シンプル手法
- 平均足のメリット
- 平均足を使ったシンプルな手法の作り方
紆余曲折がありまくりのFX歴9年の経験を踏まえて、そして平均足大好きトレーダーとして、丁寧に解説していきますね。
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平均足だけを使う“最強にシンプル”なFX手法
この記事でだけこっそり明かしてしまいますが、実は僕のメイン手法は平均足をエントリー根拠に使っています。
のちほど「平均足を使った手法の作り方」の部分で触れる、過去検証を徹底的にやった結果でき上がった手法です。
- 最初の仮説のルールは損失になった。だから逆転させる
- もっと利益率を上げるため利確と損切りのルールを微調整する
といったことも行いました。
さらに、ルールを固めてから過去14年分の検証を行い、行った検証トレードは3,000回以上。
これを全て手作業でやり、自分の目で確かめて成績を確かめました。
半年間ほど、本業と家事育児以外のすべての自分時間を検証にあてていましたね(笑)
でも、「この作業の先には勝ち続けられる手法が完成する」という気持ちが強いモチベーションになり、やり遂げることができました。
いかにも“大変なことだった”ように書いていますが、ルールをとても簡単でシンプルなものにしていたため、機械的な作業でサクサクとできた、というのが実際です。
なので、でき上がったルールも「昨日FXを始めた人でも今日からマネできる」と断言できるくらいシンプルで簡単です。
スマホで完結できるのもお気に入りポイント。
「どうしても勝ち方がわからない」「手法を手に入れたけど裁量判断が多すぎてマネできない」なんて経験をされた方にはとてもオススメです。
また、検証作業をする間にも、こちらの手法でコツコツ利益を出しておく、といういう使い方もできますよ。
難しいことをしないと勝てないと思い込んでしまいがちなFX。
でも、わかりやすい平均足を使うことで頭のなかもシンプルにできると僕は実感しています。
よかったらぜひ参考にしてみてください。
FXで使える平均足の特徴
平均足とはそもそも何か?
その特徴を知っておかないと、正しく有効に平均足を活用してトレードをすることができません。
まずはここを解説しますね。
平均足とは?
平均足とは、ローソク足チャートの一種。
ローソク足よりも価格の変動をスムーズに可視化するために使います。
ローソク足は一定期間の価格の始値、高値、安値、終値を表していますが、平均足はその一定期間の価格の中間値を使って作られます。
なので、値動きが激しい場合でも、平均足チャートは滑らかな動きを示します。
その結果、「トレンドの傾向がつかみやすい」という性質が生まれます。
この性質を利用して、さまざまなトレード方法を検討することができるんです。
ちなみに、この平均足、日本のトレーダーである岡安盛男氏が考案したとされています。
そして現在では、世界中のトレーダーさんにも使われているのです。
実際、多くのトレードツールにもこの平均足が表示できるようにされていますよね。
日本発祥ってなんだか嬉しいですよね!
平均足の算出方法
平均足の各値は、次のように算出されるようになっています。
高値と安値:高値と安値については、ローソク足と同様、対象期間の最高値と最安値を用います。
平均足を使ったトレード戦略
平均足の特徴を使い、FXではどんなトレードをすることが効果的なのか。
ここを見ていきたいと思います。
トレンド転換と継続のサインとして
なんと言ってもコレですね。
陽線や陰線が連続して出現することを利用して、上昇トレンドや下降トレンドの発生を予測することができます。
また、陽線と陰線が混じるようになってきたら、トレンドが終わり、レンジの状態に入ることが視覚的に予測できます。
実体の長さによるトレンドの強さの判断
平均足の実体の長さはトレンドの強さを示します。
実体が長いときにはトレンドが強く、実体が短いときには弱くなっていると見ることができるんです。
長った実態が短くなってきたら、「そろそろトレンドが終わるか?」と予測をすることができます。
他のテクニカル指標との組み合わせ
平均足は単独でも使用しやすいですが、他のテクニカル指標と組み合わせてトレード方法を練ることもできます。
僕のオススメは、同じく”平均”や”トレンド”という考え方を使っている、移動平均線やMACD。
トレンドのより正確な判断やダマシを避けることに役立ちます。
といってもダマシは避け切れるものではありません。今ではダマシでの負けも受け入れ、確率論に任せて平均足だけを使う手法で淡々とトレードしています。
FXにおける平均足の最強メリット4つ
「ローソク足から平均足に表示を変えてみたら、チャートがなんだか見やすくなった気がする」
こんな感覚を経験された方は多いと思います。
僕もまさしくそうでした。わかりやすさ、レートの流れの把握においては「最強」だと感じています。
ここでは、平均足を使った手法について見ていくために、平均足のメリットを押さえていきます。
ご紹介するのはこの4つ。
- トレンド・方向感が最強に見やすい
- トレンドの勢いをつかみやすい
- トレンドの転換点がわかりやすい
- レートの動きを大まかな視点で見れる
順に説明していきますね。
①トレンド・方向感が最強に見やすい
平均足は、ローソク足の始値と終値を平均化して作られています。
つまり、ローソク足の細かな動きをザックリと平均化して見やすいのです。
そのため、平均足の陽線と陰線は連続しやすく、現在、トレンドがどちらの方向に出ているのかを視覚的に把握しやすいというメリットがあります。
特に、「平均足の陽線と陰線は連続しやすい」この性質が、手法を作るときに活用しやすくて魅力的なんです。
平均足の作られ方や基本について知りたい方は、こちらのサイトさんがわかりやすかったですよ。
②トレンドの勢いをつかみやすい
平均足の実態やヒゲの長さに注目することで、そのときのトレンドの強弱をつかむことができます。
上の画像の黄色〇の部分は、陰線が続き、実体も下ヒゲが長い足が目立ちます。
対して、ピンク〇の部分は、陽線と陰線が交互に出現し、実体もヒゲも短いものが続いていますね。
平均足の実体やヒゲが長いことは、陽線ならば上昇トレンド、陰線ならば下降トレンドの勢いが強いことを示します。
逆に、平均足の実体やヒゲが短いことは、トレンドが弱かったり、トレンドの方向感自体が曖昧で、レンジになっていることを示します。
③トレンドの転換点がわかりやすい
平均足の流れや形を見ることで、トレンドの「転換点」がわかりやすくなるという特徴があります。
以下のポイントに注目してみるとよいですよ。
- 陰線(陽線)が続いていたところから陽線(陰線)が出現
- 上下にヒゲがある平均足が出現
- 実体の短い平均足が出現
これらの平均足の変化に、移動平均線やボリンジャーバンド、RSIなどのインジケーターを組み合わせると、よりトレンドの転換点を察知しやすくなります。
他にも、意識されている価格に引いた水平線や、トレンドラインといったラインと合わせるのも効果的です。
例えば上の図は、長期の移動平均線(75SMA)の上に短期の移動平均線(20SMA)が並んでいる典型的な上昇トレンド。
この状況で短期の移動平均線(20SMA)に近づいたタイミングで陰線から陽線に平均足が変わっています(黄色〇部分)。
さらに、この陽線は上下にヒゲがあり、実体もとても短い形です。
これを根拠に押し目買いをする。というトレード方法が考えられます。
④レートの動きを大まかな視点で見れる
ローソク足は4本値(始値・終値・高値・安値)を正確に表示します。
これに対し、この直近のローソク足を平均した値を出す平均足は、レートの流れを大まかにつかむことに適しています。
ローソク足の細かな動きに振り回されず、今の方向感が見やすいため、「現在は買いと売りのどちらが強いのか」をパッとチャートを見ただけつかみやすいのです。
そもそも、FXにおいてチャートを難しく読もうとすることは、勝ちとは直接関係ありません。
むしろ、少しの優位性があれば利益を出せるのがFXトレードというものです。
個人的には、簡単にチャートを見てざっくりと分析した方が圧倒的にやりやすいと思っています。
なので、歴代で使ってきた手法も平均足を使うものが多かったです。
平均足の特徴を活用した手法の作り方
平均足のメリットを押さえたところで、そのメリットを生かした手法を自分なりに作る方法をご提案します。
結論から言うと、一番大事なのは地道な検証です…!
ですが、順を追って4つのステップで説明していきますね。
- できるだけシンプルなエントリールールを考える
- 利確と損切りのルールを考える
- そのルールで過去検証をする
- 結果を見てルールを微調整し、再度検証する
こちらも順に見ていきましょう。
①できるだけシンプルなエントリールールを考える
手法を作る際に最初のステップとなってくるのが、エントリーのルールです。
どういう状況になったらエントリーするのかを決めます。
ここで平均足のメリットを活用しましょう。
王道で言えば、平均足は陽線や陰線が連続しやすいという特徴がありますので、「平均足が陰線から陽線に変わったら買い。陽線から陰線に変わったら売り」というエントリールールを作ります。
ちなみに、この段階では仮説で問題ありません。というか、仮説でしか作れません。
なので、あまり細かく考えすぎないで、あとの検証がしやすいように、できるだけシンプルなルールにするのがオススメです。
②利確と損切りのルールを考える
エントリールールを決めたら、次は決済のルールを考えます。
どうなったら利確し、どうなったら損切りするのか。この両方はセットで考えておきましょう。
そして考え方は、ここもシンプルにわかりやすくいきましょう。
例えば、ロングをしていた場合、「平均足が陽線から陰線に変わったところで利確。直近の安値を割ってしまったら損切り」という具合ですね。
これなら判断に迷うことのない、エントリーから決済までの仮説のルールが完成しました。
③そのルールで過去検証をする
仮説のルールができたら、もっとも大事なステップに入ります。
ここが一番時間がかかるし、ちょっと根性もいります。
でも、これをすることで勝てる手法が作れてしまえば、その手法はかなり長い期間機能すると期待できます。
過去検証を行うには、まずなんと言っても検証ツールが必要です。
検証ツールは、もう圧倒的に「Forex Tester」がオススメ。これを持っておけば間違いないです。
有名な凄腕トレーダーさんのYouTubeを見ていても、みなさんこれを使っています。
チャートを過去に遡り、リアルチャートのように動かしながら、先ほど作った仮説のルールで実際にトレード注文を出していきます。
この作業を淡々と繰り返し、利益が残るかどうかを確認していくのが検証作業です。
根気はいりますが、やること自体は単純ですよ。
④結果を見てルールを微調整し、再度検証する
検証は少なくとも100~200回のトレードを実施しましょう。
このくらいの数ならば、勝率などの成績も、確率的にある程度は集束しているはずです。
あまりトレード回数が少ないと、勝ちと負けが本来の確率より偏って出てしまうことがありますので要注意。
その上でどのような結果になったか確認します。
「Forex Tester」なら利益が残ったかどうか、勝率はどれだけあったか、連勝や連敗は最大でどれだけあったかなどのデータも自動で出してくれます。
利益が残れば、その手法は勝ち続けられる可能性が高いです。さらにトレード回数をこなし、確率的な信頼性を高めていきましょう。
損失になっていれば、これも素晴らしいです。なぜなら、逆のことをすれば利益になる可能性が高いからです。ルールを逆転させて同じく数をどんどんこなしていきましょう。
利益も損失もどっちつかずで、プラマイ0に近いということならば、ルールの微調整を行い、再検証しましょう。
平均足という選択肢を入れてFXの幅を広げよう
FXはいかにローソク足を読み解くか。「FX=ローソク足だ!」という認識って、とても強いと思います。
でも、そのローソク足を変化させて、値動きを滑らかに可視化できる平均足。
足の種類を変えるだけで見える世界、得られる情報が変わります。
平均足をちょっと突き詰めると、この記事で紹介したこと以外にもいろんな発見ができるかもしれないですよ。
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