買いを入れたらレートが下がり、売りを入れたらレートが上がる。
しかも、本当にエントリーした瞬間に一方的に逆に動く。
「何これ?自分のトレード、誰かに見られてる!?」
「あ~!ムカつく!もうどうにでもなれ…!」(で、本当に撃沈)
こんなことになった経験ありませんか?僕はめっちゃあります…
この記事では、「自分がエントリーした方向とものの見事に逆にしか動かいない」という悩みを抱えて苦しんでいるあなたのために、以下の内容を書いていきます。
- 「逆にしか動かない」現象の正体
- 「逆にしか動かない」が起こる3つの原因
- 「逆にしか動かない」を解決する方法
- 解決法を実践した僕の手法
FX歴9年の僕が自分自身の体験や経験を踏まえて、わかりやすく解説していきますよ。
▼逆行なんて気にしない僕の「確率論手法」▼
「逆にしか動かない」の正体は思い込み
結論から言いますと、「逆にしか動かない」の正体は“思い込み”です。
「うん、なんとなくわかっていたよ」と思われたのではないでしょうか。
本気の本気で「いやいや!おれのトレードは世界中の他のトレーダに筒抜けで、それでハメられてるんだ!」という方はあんまり多くないと…思います。
では、その思い込みはなぜ起こってしまうのか。
これをわかっていると、今後のトレードを冷静に取り組めるようになり、無茶だったり自暴自棄だったりするトレードで爆死することもなくなります。
FXトレードは心に大きな負担を与えるもの
僕たちは、1回のトレードのたびに以下ことを行います。
- チャートの監視
- エントリー
- ポジションの保有
- 利確と損切り
これらすべての行動に、かなりの精神エネルギーを使いますよね。
そんな感覚がなかったとしても、実際にあなたの心にはかなりの負担がかかっています。
この負担をトレードを繰り返すたびに心は負うワケです。
上がるか下がるかは2分の1のはずだけど…
相場が上がるか下がるかは、ザックリ2分の1。
ですがこれは確率の話。実際では、上がる・下がるの出方には偏りがあります。
10回、あるいは20回連続で自分の思惑と逆に動いてしまうことも起こります。
大きな負担が心にかかったところへ、エントリーしたら相場が逆に動くということが10回、いや5回でも続いたら、どうしてもこう思ってしまいますよね。
なんだよもう!さっきから逆にしか動かない!!
これが「逆にしか動かない」と僕たちが思ってしまう正体。
“思い込み”が発生してしまう大前提の理由です。
「逆にしか動かない」と思い込んでしまう3つの原因
上では、「逆にしか動かない」という思い込みが生まれてしまう大前提を説明しました。
つづいて、その思い込みをさらに加速させてしまう3つの要素をご紹介します。
この3つを修正すれば、「逆にしか動かない」という被害妄想を回避することができるはずです。
- トレードルール・手法が一定でない
- ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)に陥っている
- 損をした印象の方が強くなるから(プロスペクト理論)
1つずつ見ていきましょう。
①トレードルール・手法が一定でない
確固たる自分のトレードルールを持っているでしょうか?
どんな条件の時にトレードをするのか。そしてそれ以外のときはトレードをしない。
このスタンスがFXで利益を出すためにはとても大事です。
ルールもなくそのときの気分や、その場でのテクニカル分析でエントリーをしていると、たった3~5回のエントリー後に値動きが逆行しただけで「逆にしか動かない!」と思ってしまうでしょう。
反対に、しっかりと検証したトレードルールを使っているならば、数回値動きが逆行したとしても、「そういうこともある」と受け入れやすくなります。
検証を自分の手でしていると、異様なくらいエントリー後に値動きが逆行するという場面は、何度も遭遇するからです。
検証は優位性と期待値を確認するためにもとても大事ですが、メンタル面でも大きなプラスがあるものなのです。
僕も以前は検証がめんどうでしっかりとやったことがなかったのですが、一度腹を決めてやってからトレードをルールを決めたら、とても精神が落ち着きました。
結論、FXトレーダーは検証が勝ちへのカギです。
②ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)に陥っている
ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)という言葉あります。ご存知でしょうか?
例えばコイントスをしたとき。
ウラが5回も続けて出たら、「そろそろオモテが出るんじゃないか」と思ってしまいませんか?
でも、6回目のトスもオモテが出るかウラが出るかは、2分の1。ですよね。
なのに、「5回もウラが続いているから」という理由だけでオモテを期待してしまう。
6回目もウラが出ると、「ウラしか出ない!」と思ってしまいますよね。
これがギャンブラーの誤謬(ごびゅう)です。
実際、10回以上ウラが続くことだって起こります。
これと同じことが、FXトレードのレートが上がるか下がるかにも言えるということですね。
③損をした印象の方が強くなるから(プロスペクト理論)
人間は、損を避ける気持ちの方が、得をしたい気持ちの2.5倍強い。
と言われています。
行動心理学で「プロスペクト理論」という名前までついている現象です。
FXトレードは利益と損失を繰り返し経験します。
でも、損失を出したときの経験の方が記憶に強く残っていませんか?
でも、損失を出したときの経験の方が記憶に強く残っていませんか?
なので、例えば5回も連続で自分のエントリーと値動きが逆行したら「逆にしか動かない!」と思ってしまいがちですよね。
でも、過去には5回連続で値動きが順行したこともあったかもしれません。
実際には順行したこともあるのに、直近で逆に動くことが数回続くと、印象としては逆にしか動かないという感覚になってしまうのです。
やっぱり損は嫌ですもんね。チキン利確や損切りズラしをしてしまうのも、プロスペクト理論がかかわっているんです。
FXで「逆にしか動かない」を解決する3つの方法
「逆にしか動かない」と状況を解決るにはどんな方法があるのか。
何度もこの状況を経験した僕独自の解決方法を3つご紹介します。
- トレードルールを決める
- 過去検証をする
- 一旦少額にしてトレードする
1つずつ解説していきますね。
①トレードルールを決める
とにもかくにも、FXトレードで利益を残すためには、一貫したトレードルールが必要です。
一貫したルールに沿ってトレードをしていれば、エントリー後に値動きが逆行することが続いても慌てることは少なくなります。
このトレードルールは、僕の経験上、難しいルールでなくても全然いいです。
むしろ、やることが簡単で明快なルールの方がオススメです。
移動平均線でもボリンジャーバンドでも、オシレーター系でも、自分が使いやすいインジケーターを1~2つだけ使って、簡単でいいので守りやすいルールを作ってみましょう。
そして、決済のルールも決めておきましょう。
利確と損切り、どちらも明確にルールを決めておけば、迷いも少なく、ちょっとやそっと逆行が続いてしまっても、同じくらい順行が連続してくれることも体験できるはずです。
ちなみに僕のメイン手法はインジケーターは使いません。
エントリー条件も明確で、決済条件も固定pipsで利確も損切りも決めているため、迷いが起こらないルールになっています。
そのおけげで、まさに「逆にしか動かない」と被害妄想をこじらせていただ僕もFXで利益を出すことができようになりました。
②過去検証をする
トレードで利益を出すためにいちばん大事なのは、過去検証だと信じています。
①で書いたように、トレードルールを決めたら、いきなり実践で試すのではなく、過去検証をしましょう。
過去のチャートを使って、そのトレードルールが利益を出すために機能するのかテストするのです。
過去検証をしていると、例えば勝率が60%あるトレードルールだとしても、平気で5連敗くらいはするという場面に何度も出会うはずです。
連敗でなくても、10回のうち8~9回が負けという場面もあるでしょう。
これを過去検証で経験しておくことがとっても大事なのです。
「60%でもこんなに負けが集中することがあるんだ」
「でもその分、こっちの場面では10連勝してるな」
こんなことを過去のチャートで身をもって体験していれば、実践で「逆にしか動かない」と思うことは少なくなります。
すでにそうなる可能性を知っているから、慌てなくなるのです。
連敗やドローダウンを喰らったときに手法を変えてしまうから、いつまでも利益が出ないんですよね。
オススメの検証ソフトは、断然Forex Tester。僕は勝てるトレーダーの必需品だと思っています。
世界中で多くのトレーダーが利用しているため、機能が充実しているのはもちろん、使い方に迷った場合もすぐにネットで検索して解決できるのもありがたいです。
③一旦少額にしてトレードする
実践トレードのなかで「どうも調子が良くない」と思った場合は、トレードルールを変えるのではなく、一旦枚数(Lot)を小さくする方法が有効です。
損失の額が大きいと、精神的な負担は大きくなります。
その結果、「逆にしか動かない」という思いも強調されてしまい、せっかく期待値がプラスのトレードを行っていたとしてもそのトレードを続けられなくなってしまうことにもつながります。
少額でのトレードに切り替えれば、かなり気持ちが楽になるのを実感できるはず。
「早く稼ぎたい」という気持ちはわかりますが、そういう気持ちを持った人から排除されてしまうのが、FXという世界です。
少額トレードで「勝てる」と実感してから、枚数を増やす方が賢いやり方ですよ。
「逆にしか動かない」の解決法を実践した僕のFX手法
この記事の冒頭でも話しましたが、僕自身「逆にしか動かない!」と経験をめちゃくちゃしてきています。
相場に当たり散らしたことも、「FXなんてやらなきゃよかった」と思ったことも、もう数えきれないほどありました。
それでも諦められず、インプットと実践を続け、上に書いたような解決法も試しました。
そして、「テクニカル分析をしない」という思い切った考え方に至り、それをもとに手法を構築。
13年分の過去検証を行い、利益になることを確認しました。
それが、こちらの手法です。
この手法のイイトコロは、一切のテクニカル分析をしないため、「逆にしか動かない」という思いをしないで済むということです。
もちろん、エントリーと逆に動くことはありますが、チャートのある1か所だけを見て、機械的に買いか売りかを決めるので、ポジションに期待値以上の期待をしないというスタンスが作れるのです。
また、どうせテクニカル分析をしないなら、徹底的に単純なルールにしてやれと考えた結果、小学5~6年生でもすぐに真似できる簡単なルールになりました。
いくつか手法を併用していますが、これが完全にメインの手法です。
冷静さを保って「逆にしか動かない」を克服しよう
「逆にしか動かない」は思い込み。
誰かがあなたのトレードを監視して相場を逆に動かすなんて、やっているワケがありません。
その思い込みは、全部自分で作り出してしまっているものです。
この記事では、それらをどう解決するとよいか、僕の実体験を踏まえて解説してきました。
FXで大事なのは冷静さだなって、今にしてつくづく思います。
冷静に優位性と期待値のあるトレードを繰り返していけば、波はあっても利益を積み上げていくことができます。
この記事がそれを体感していただくきっかけになったらうれしいです!
▼確率論を武器にした僕のメイン手法▼