FXトレードを繰り返しやっていると、こう感じることはありませんか?
「FXの成績って、確率や統計で測ることができるんじゃないか?」
これは非常に大事な気づきだと僕は思っています。
まさしく僕も同じ考えを持ったタイミングがあり、それを自分なりに突き詰めました。
その結果、「FX×確率論」というテーマのこのブログを書くに至っています。
どんなに勝率の高いトレード手法でも、その優位性は、確率とそれをまとめた統計によって担保されています。
これは、すでに「勝率」という言葉を使っていることからも明確です。
トレードの成績は確率論なのです。
この記事では、FXで確率と統計を上手に活かす考え方と、それを味方に付けて成績を安定させる方法について書いていきます。
確率論をもとに毎日のトレードを行っている僕がわかりやすく書いていきますね!
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- FXは期待値と優位性にかける確率と統計の世界ということ
- FXで確率と統計を考える方法
- 確率と統計を活かした具体的なFX手法の存在
それでは、参りましょう!
確率と統計で期待値を探ろう。
いきなり堅苦しい感じの見出しですが、要はとても簡単でシンプルなことです。
自分の使うトレード手法について、期待値をちゃんと把握しておきましょう。ということなのです。
期待値は、勝率とリスクリワードで決まります。
リスクリワードは手法のロジックを決めた時点で一定ですが、勝率はそのロジックでトレードを繰り返さないとわかりません。
そしてそれは10回~20回などの数ではなく、何百、何千といった試行回数がないと実際の勝率として信頼することはできません。
10回の試行で6勝4敗で「勝率6割!」と認識するのは危険であることがわかっていただけるかと思います。
確率にはバラつきがつきものです。そのバラつきを実際の期待値に近づけるために、できるだけたくさん、その手法のロジックで検証トレードや実践トレードを積まなければならないんですよね。
何百、何千の試行を行うことで「対数の法則」が働き、全体で見たときの勝率が統計としてつかめます。
そこで初めて、信頼できる勝率を判断することができ、期待値も見えてくるのです。
FXで勝つ。つまり、長期的に利益を積み重ねていくためには、プラスの期待値のトレードを繰り返す必要があります。
その要の“プラスの期待値”を割り出すために、検証を行い、確率を統計として出すことが必要なんです。
個人的には、同じロジックで1,000回くらいのトレード結果を検証しないとわからないかな、と思っています。
検証こそがトレードで勝つための絶対条件
FXで勝つためには、検証が不可欠です。
これが「当然のこと」と思えているならば、あなたは素晴らしいトレーダーさんだと思います。
僕はこの事実をずっと避けていました。シンプルに面倒だったからです。
そしてその結果、ずっと勝てていませんでした。
やはり、検証って大事なんですよね。
これがないと、先に書いたように、そのトレード手法のロジックがプラスの期待値を生むのかわかりません。
僕は、FXで副収入を得ることを諦めきれず、面倒くさいを乗り越えて検証をじっくりしてみるという思考に切り替えました。
その結果、期待値がプラスになる現在のメイン手法のロジックに辿り着き、初めて年単位で利益を出すことができるようになれたのです。
「検証 is king」
今では僕はこう思っています。
勝てるようになるまで検証するのは、それなりに時間はかかりましたけどね。
FXで確率と統計を味方につけるメリット
このポジションに、おれの全てを賭ける!
というトレードは絶対にやっちゃいけないことです。それではギャンブルと同じです。
勝てるトレーダーは、期待値がプラスのロジックで、淡々と日々のトレードを“こなす”ことを意識しています。
“こなす”というのがポイントです。
期待値がプラスの手法を持っているのなら、素直にそのロジックに従えばよく、余計なことをしなくてもいい(むしろしてはダメ)ので、トレードは「作業」になるんですよね。
これが、FXで確率と統計を味方につけるメリットです。
「トレードは確率論だ」「長期目線では利益になることがわかっている」のならば、1回1回のトレードの結果に執着しないで済みます。
FXでは、確率と統計だけでは勝てない理由
確率と統計でプラスの期待値の手法を持っているのに勝てない。利益が出ないという人もたくさんいます。以前の僕もそうでした…。
それはなぜかと言うと、人間には“感情”があるからです。
「今日のトレードに勝って、おいしいものを食べたい」「さっきの負けを取り戻したい」
このような欲や恐怖があると、下のようなことをしてしまうのが人間というもの。
- プラスの期待値の手法とはまったく違うロジックでのトレード
- 早すぎる利確
- 遅すぎる損切り
こんなことをすれば、当然トレード成績は悪化します。
せっかくプラスの期待値の手法を持っていても、実行できなければ実際に利益を手にすることはできません。
まさしく少し前の僕のこと・・・。どうかどうか、同じ失敗をしないようにしてください!
「トレードにはメンタルが重要」という言葉を見聞きしたことはないでしょうか?
あれは本当にそうで、メンタルが安定していないと、このように感情に振り回されたトレードをしてしまいます。
東大に入るような頭がいい人ならFXで勝てるワケではありません。
それは、このメンタルの落とし穴があるからなのです。
メンタルを保つための長期目線の考え
FXは確率なので、そのときのポジションが利確できるか損切りになるかは、どんなに頭のいい人にもわかりません。
だって、市場参加者のすべての動きを把握し、理解することなんて不可能ですよね?
確率や統計の考え方が生きるのは、大数の法則が働くときです。
10回の検証結果と1,000回の検証結果では信頼性が違いますよね。
1回1回のトレード結果がどうなるか?
ではなく、長期的な目線で資産が増えるか?
という視点が大事なのです。
確率は非常に頼りになる数値ですが、勝ちと負けがどう分布するかはわかりません。
すごい連敗をしたあと、一気に取り戻す連勝が出ることも実際にあります。また、逆も然りですね。
確率って気分屋さんなんです。
でも、長く付き合って行って、「気分屋だけどいいヤツ」って思えれば、そのトレード手法の確率(勝率)は信頼できますよね。
そんなふうに、こちらが「長期目線で勝てればいいんだ」と思っていれば、その日その日のトレード結果に固執する気持ちが和らぎます。
その結果、メンタルが安定します。
このメンタルの安定が、トレーダーにはめちゃくちゃ大事な要素なんです。
地味だし、認識しづらいんですけどね。
メンタルが保たれれば、きちんと一定のトレードが続けられ、確率も統計も生きてきます。
そうして期待値どおりの結果が出るのです。
確率論、統計的な思考、長期目線、メンタル。これらはお互いに補完し合う関係と言えます。
この状態になると、正のスパイラルに入り、トレードの成績も安定していきます。
FXトレードでも正のスパイラルは最強の状態です!
長期目線で確率と統計を活かす具体的なFX手法
こんな記事を書いている僕自身は、確率論に完全に身を任せたシンプルで簡単なルールの手法を使って利益を出しています。
まさにここまで書いてきた、確率論や統計、長期目線の利点を取り入れた、というか、完全にそれに頼った手法です。
- 毎日決まった時間にチャートを見て1ヶ所を確認するだけ
- それを根拠に売買の方向を決めてエントリー
- その後はOCO注文で決まったpipsの利確と損切りを注文したら放置
- 結果は確率にお任せ
- 長期目線では年利77.5%(13年間の過去検証の結果)
非常に簡単なロジックですが、13年間、約3,000回のトレードを1つ1つ手作業で検証しました。
そのうえで確認できた優位性にかけて利益を狙っていく手法です。まさに確率と統計に頼っているんです。
僕は会社勤めをしているサラリーマンですし、子育て中でもあります。
なので、時間を取られずにできる手法。スマホでも実践できる手法というところにもこだわりました。
検証からの手法の構築までには時間がかかりましたが、作ってよかったのはもう疑う余地がありません。
この手法を収入源にしながら、より良い手法が作れたらいいなと考えています。
まとめ:この記事のポイント
最後に、この記事の内容をまとめておきたいと思います。
- 確率と統計で期待値がプラスになるトレード方法を見つけること。
- そのために、検証を行う必要がある。
- その手法をしっかり運用し、実際に結果を出すためには、メンタルを保つための長期目線の考えが大事
ざっくりと振り返ると、これらのことが伝わったらいいなと思いながら書いてきました。
そのときそのときの結果にハラハラドキドキするギャンブルトレードは卒業しましょう!
そして、確率と統計に裏打ちされた手法を淡々とこなしていくことで、勝ち組のゾーンに踏み込んでいきましょう。