FXをギャンブルでなく投資や資産運用として取り組むなら、「確率論」を意識してやっていくことを激しく、心の奥底からオススメします。
というより、「確率論」以外で恒常的に利益を積み重ねる方法なんて、ないのでは?
と、僕は思っています。
この記事では、このブログのタイトルでもある「FXなんて確率論」という僕の持論の根拠をご紹介しつつ、聖杯となる手法の造り方についても書いていきます。
FX歴9年の失敗や成功の体験を踏まえて書いていきますね。
▼僕の確率論を武器にした手法▼
FXで勝つには確立論が必須だという単純な理由
わかりやすい結論をまず書いてしまおうと思います。
僕が「FXで利益を出すには確率論だ」と信じている理由は単純です。
プロでも勝ったり負けたりするから。
以上。
そうなのです。FXのプロだって、すべてのトレードで勝って利益を出しているワケではないんです。勝率100%は実在しません。
そんなこと、誰でも知っているし、わかりますよね。
では、この事実をもう少し考えてみましょう。
勝ったり負けたりするのに大きな利益を積み重ねているプロのトレーダー。
なぜ利益を積み重ねることができるのかというと、損を出すより利益を出す“確率”の方が高いトレードをしているからです。
ほら、確率でしょ?
プロがプロたる由縁は、自分で導き出した確率論に従ってトレードを淡々と積み重ねているからなんです。
FXにおける聖杯は確率論と期待値で考える
「聖杯」という言葉を聞いたとき、どんな印象を持つでしょうか?
FXをはじめたころ、僕は聖杯というものについてこんな思い込みをしていました。
- 聖杯=どんな相場でも勝てる
- 聖杯=100%勝てる手法
- 聖杯=爆益を出す人だけがこっそり知っている秘密の手法
もちろん、こんなのはすべて間違いです。
ていうか、話の流れで堂々と暴露したけど、超恥ずかしい…
FXにおける聖杯とは、上記のようなものではなく、次のようなものだと個人的には認識ています。
- トータルで期待値がプラスになる手法
- 確率論で淡々と同じルールのトレードを重ねる手法
どういうワケか、1つずつ説明していきますね。
トータルで期待値がプラスになる手法
「まあそうだよね」と思われるかもしれませんが、ここがやっぱり大事で常に忘れちゃいけないことだと思っています。
毎回トレードに勝てる。勝率がほぼ100%などは非現実的なことです。
勝ったり負けたりを繰り返し、長期的に見たときにトータルで利益が残ること。
これができればその手法は充分すばらしい“聖杯”です。
このことを、「期待値がプラスの手法」とも言います。
現実離れした勝率や利益率の手法は、どこかで破綻を迎えるものです。
それはやっぱり、どこかに無理があるから。
無理なく、現実的な期待値を積み上げていける手法こそ、長期的に機能しやすい聖杯だと僕は考えています。
確率論で淡々と同じルールのトレードを重ねる手法
こちらはトレードスタイルの話になります。
毎回トレードルールを変えるのでは、手法の再現性が低くなってしまいます。そして第一、それは1つの手法とは言えません。
感覚や勘といったものを排除し、しっかりと言語化されたルールで、トレードを重ねることが大前提です。
そのなかで、先ほども触れたとおり、トレード結果は勝ったり負けたりします。
短期的にはこの勝ち負けの出方に偏りが起きてしまうことがありますが、長期的に見れば「確率論」で勝率は一定の値に収束していきます。
このときに、勝率とリスクリワード比で利益が残るかどうか。つまり期待値がプラスになるかどうかが大事です。
FXトレードは、この「期待値」「確率論」でとらえることが絶対条件。
負け組から勝ち組に回った経験で、このことがとても身に沁みました。
広く浅く探しても聖杯は見つからない
勝てる手法、いわゆる聖杯を見つけるために、相場分析をめちゃくちゃ勉強する人はたくさんいます。
僕もご多分に漏れずそうでした。
どこかに勝てる手法はないか。どうにか聖杯を見つけられないか。…そうすればおれの人生ウハウハなのに!
そんなことを考え、さまざまなインジケーターを試し、パラメータも変え、分析とトレードを繰り返す日々。
しかし、その結果は見事に損を積み重ねただけに終わりました。
この失敗の原因は、いろんなインジケーターを試しすぎたことです。
「トレンド系よりオシレーター系のインジケーターの方が勝てるんじゃないか?」
「一目均衡表よりボリンジャーバンドの方が優れているんじゃないか?」
そうやってあっちこっち手を出して、手っ取り早く勝てる手法、つまり聖杯を探していたのです。
短期間だけ試して「ダメだ。勝てない」と見切って次の手法を試す。
いつかどこかで、ある手法がヒットするだろう。それが聖杯だ!と考えていました。
しかし、そんな薄っぺらな勉強や検証では聖杯は見つからない。それが今ではよくわかります。
聖杯は1つの手法を検証することで出来上がる
この記事のタイトルに書いたように、現在の僕は「聖杯は作るもの」だと信じています。
いろんな手法を手あたり次第、とっかえひっかえ試すのではなく、自分のライフスタイルに合った手法や論理が納得できる手法を徹底的に検証するのです。
僕は、複雑な手法は精度がいいと思っていましたが、やはり負けるときは負けます。
それならば、シンプルなチャート画面でシンプルなトレードをしたいと考えました。
そして、トレードの結果をきっちりエクセルに記録して検証しようと決めたのです。
これが僕が勝てるようになったきっかけでした。
聖杯はどこかを探せば転がっているものではなく、足元にある材料を集めて熱して叩いて、鋳造して出来上がるのです。
要は、水がすくえる杯があればいいのです。
どこにあるかもわからない聖杯を探すより、足元にあるもので杯を1つ作った方が早いです。
もっと早く稼ぎたい。もっと効率よく稼ぎたいと言うのであれば、その杯をさらに磨く方法を模索すればいいのです。
資金管理×確率論は不可欠で最強の組み合わせ
ようやく自分なりの手法が造れた!
となったときに、絶対に忘れてはいけないのが「資金管理」です。
どんなに期待値がプラスでも、連敗する時期や成績が下降する一方のドローダウンの時期はやってきます。
これ、大事です。どんな優秀な手法でもドローダウン期は訪れます。
そのドローダウン期に、資金管理が甘かったために資金が尽きてしまったら・・・
その後に調子を取り戻す時期にもうトレードが続けられません。
ではどうしたらよいか。結論から言うと、
と設定するのがわかりやすくて堅実です。
これだとドローダウン期で資金が減ってしまったときには、1トレードにかけるロット数も下がり、資金の減り方をゆるやかにすることができます。
さらに、調子よく資金が増えたときには、1トレードにかけるロット数が上がり、効率的に資金を増やすことにもつながるのです。
複利を効かせることができるワケです!
つまり、FXトレードにおいて資金管理は不可欠かつ最強の存在なのです。
クールに確率論で期待値を重ねるトレード手法と、この資金管理が組み合わさることで、より堅実で効率のよい運用が可能になりますよ。
手法を確率論で検証する。FXで勝てる人はみんなやってること
恐らく、勝っているトレーダーはみんな手法を確率論で考えて検証しているのだと思います。
似た経験談をネットや雑誌で見たことはありませんか?
僕は勝てない時期にいろんな情報を漁って読みましたが、こんな話をたくさん見かけました。
そして、「いやいや嘘でしょう」と思っていました。
ですが、いざ自分が勝てるようになった途端、その話が嘘ではないことが理解できました。
聖杯って自分で作り上げるものなのだと。
もしあなたがFXを勉強してもしても、トレードをしてもしても勝てない!
という状況ならば、聖杯を探す足を一旦止めて、好きなインジケーターなどでシンプルに相場を見てみることを繰り返すことを全力でオススメします。
そして、1回1回の勝った負けたは「確率論」でとらえ、トータルで勝てる手法かどうかだけを見極めてください。
▼僕の確率論を武器にした手法▼