「買いか売りかを当てるだけのはずなのに、FXって難しすぎる…」
「買ったら下がる、売ったら上がる。FXって結局無理ゲー?」
FX初心者だったころの僕は、こんな悩みを抱えてストレスフルな生活を送っていました。
FXが難しすぎると感じてしまうのには原因があります。そして、原因がわかれば解決する方法もちゃんとあります。
この記事では、以下のことを書いていきます。
- FXが難しすぎると感じる原因
- FXで勝てるようになるための解決策
- 僕が勝てるようになったトレード方法
FXの難しさは、実は思い込みや気負いすぎの部分が大きいもの。うまくなる勉強の仕方にはコツがあります。
そして、解決策の考え方もシンプルです。いっしょに見ていきましょう!
FX歴9年の僕、べれた(@beretaFX)の失敗と成功の経験をもとに、わかりやすく書いていきます!
▼べれたの結論。こちらの手法でシンプルなFXを。
FXが難しすぎると感じる6つの原因
結論から言うと、FXが難しすぎると感じてしまう原因は、難しいことをしようとしてしまうからです。
そしてもうひとつは、人間にもともと備わっている感情によるものです。
より具体的な6つの原因を見ていきましょう。
- どんな相場状況からも利益を出そうとしている
- 複雑な分析をしようとしている
- 知識や情報を蓄え過ぎている
- すぐに感情的になってしまう
- 損大利小のトレードをしている
- 損切り=負けと思っている
1つずつ見ていきましょう。
①どんな相場状況からも利益を出そうとしている
FXで稼いでいる人=どんな相場状況からも利益を出せる人
と、思い込んでしまっていないでしょうか?
実はこれ、初心者や勝てない人が持ってしまう思い込みなんです。
僕もずっと長い間この思い込みを持っていました。
でも、勝てるようになって気づいたのは、FXで勝てる人は正反対のことをしているということ。
つまり、自分の得意な相場状況でしかトレードしないのです。
得意な状況で得意なパターンでしかトレードしない。
このスタンスが、勝率を上げ、利益を最大化することに最も効果的なんです。
勝てる人はどんな状況でも利益を出せる。これは幻想です。
まずは自分の得意な相場状況や得意なトレードパターンを見つけ、固めることを優先しましょう。
正直、得意なワンパターンが固まってしまえば、相場は同じ動きを繰り返すものなので、その1つだけで長期的に利益を出すことができるようになるのです。
僕も「簡単にわかることしかしない」と決めた途端、トレード成績がよくなりました。
②複雑な分析をしようとしている
たくさんのインジケーターやラインをチャートに表示してしまっていないでしょうか?
チャートの分析は、複雑にした方が勝ちやすいというのは、これも思い込みです。
インジケーターやラインは、レートの動きを見るための「補助」です。
大事なのはやっぱりローソク足の動き。
まずはシンプルなチャート画面に戻して、プライスアクションやダウ理論の動きを把握できるようになりましょう。
そのあとで、自分が使いやすいインジケーター1つを加え、実際のトレードを考えるときの補助ツールとして使っていきます。
僕も複雑なチャート画面にして、勝てないと悩む頭のなかをさらに混乱させた時期が長かったです。
今では、移動平均線や平均足だけを、見たい動きに合わせて表示するだけになっています。
③知識や情報を蓄え過ぎている
FX用語やチャートパターン、メンタル術など、FXの世界にはたくさんの知識や情報があふれています。
しかし、これらすべてを学び、知っている必要があるかと言うと、そんなことはありません。
特に初心者のうちや、勝てなくて頭の中がゴチャついてしまっているときは、知識を多く入れすぎると、その知識にさらに振り回されてしまうということが起こります。
これが実に厄介。僕の失敗経験を話しますと、
- トレンドの継続を見ようと移動平均線を見ていた
- そのうちに頭に「RSIでトレンドの終わりを見られる」という新しい知識が顔を出してきた
- RSI的にはトレンド転換という意識が強くなってしまい、逆張り
- もともと追っていたトレンドが継続し、アッサリ損切り
こんな失敗をたくさんしてきました。
自分は順張りを狙うのか、どんなパターンが得意なのか。
まずはこれを決め、それを補強するための知識や情報に絞って重点的に学ぶのがオススメですよ。
④すぐに感情的になってしまう
FXトレードは、自分のお金が目に見えて増減する行為。
増えれば嬉しい、減れば悲しい、または腹が立つ。
非常に感情を揺さぶられるものです。
欲にしても恐怖にしても、怒りにしても、強い感情を持ったままトレードに臨むと、十中八九痛い目に遭います。
「ポジポジ病」「チキン利確」「損切りできない」などの行動に繋がってしまうためです。
感情が動くのは仕方がない面もありますが、その影響を小さくすることもできます。
トレードは勝ったり負けたりするもの。その結果、トータルで利益を出すものと心から認識していることがもっとも有効な対策です。
こちらは次の解決策の部分でも詳しく書いていきますね。
感情は感情で抑えようとしてもダメなんです。トレード方法や思考方法を変える必要があります…!
▼感情的になるとこんな気持ちになってしまうこともありませんか?
⑤損大利小のトレードをしている
FXで利益を出すためのトレード方法として、「損小利大のトレードをする」ということを聞いたことはありますか?
損は小さく済み、利益は大きく伸ばせるトレードをしようという意味なのですが、この考え方は非常に大事だと実体験からも感じています。利益が圧倒的に残しやすいです。
しかし、初心者や勝ててない人は、この逆の「損大利小」のトレードをしてしまいがちです。
損切りは確定させたくなくて、ズルズル伸ばしてしまう。利益は早く確定させたくてすぐに利確してしまう。こんな感情と行動によって起こります。
「損大利小」で勝つ方法ももちろんありますが、そのためには勝率をかなり上げなければいけません。
その難易度は非常に高く、やはり「損小利大のトレード」の方が簡単で、利益率がいいと感じています。
⑥損切り=負けと思っている
絶対に覚えておいていただきたいのは、損切りをすることは「負け」ではないということです。
自分の定めたルールを守って行ったトレードならば、結果が損切りに終わってもそれは「正義」です。
勝率100%のトレードルールというのはあり得ません。つまり、負けは必然的に発生します。
いつも確実に勝つことが必要と考えてしまうと、FXは「難しすぎる」「無理ゲー」という感覚におちいってしまいます。
つまり、損失は必ず出るものです。そのときはこう考えましょう。
「商売(利益)のための仕入れ(費用)だ」と。
正しく利益を出すには、必要な仕入れを行う必要があります。
トレーダーにとって、損切りとはこの仕入れ、必要経費なのです。
ルールを破っての損失、または利益。これこそが「悪」で「負け」です。
損切りは起こってもOK。トータルで利益を残す。
この考え方はとっても大事です。
損切りウェルカム!損切りバンザイ!…とまではなれませんが、「あ、今回は損切りね。オーライ」くらいにはなれていますよ(笑)
難しすぎるFXで利益を出すための2つの解決策
勝てないうちは「難しすぎる」と感じてしまうFX。ですが、利益を出す解決策はある意味シンプルです。
なぜなら、上で見てきた6つと逆のことができればいいから。
これをまとめると、次の2つの考え方に集約できます。
- やることを絞ること
- 確率論で考えること
これも1つずつ見ていきましょう!
①やることを絞ること
これは、「FXが難しすぎると感じる6つの原因」の、
- どんな相場状況からも利益を出そうとしている
- 複雑な分析をしようとしている
- 知識や情報を蓄え過ぎている
この3つに対処できる解決策です。
特に初心者のうちや、勝てなくて何をしていいかわからないという方には、「やることを絞ること」から考えてもらうのが最も近道になると思います。
まずは自分の“得意”を1つ固めてしまうのです。
- トレードする通過ペア
- 見る時間軸
- 表示するインジケーター
- 狙うチャートパターン
- 損切りと利確の置き方
具体的には、これらを絞っていくことで、自分の得意なこと、わかりやすい・見やすいトレードルールを作るといいです。
さらに具体的にオススメを言うと、「通過ペア」は流通量がダントツで多いユーロドルから見てみましょう。
世界中で一番多くのトレーダーが見ている通貨ペアなので、テクニカルが利きやすいという特徴があります。
また、「時間軸」は1時間足以上の長めの時間を見ましょう。
5分や1分という短い時間軸は、動きが目まぐるしく、ノイズが入りやすいため、チャートも荒れた形になりやすいです。
エントリーも余裕を持ってできる、1時間足以上が心も落ち着きますよ。
②確率論で考えること
2つめの解決策は、確率論で考えることです。
こちらは、「FXが難しすぎると感じる6つの原因」の、
- すぐに感情的になってしまう
- 損大利小のトレードをしている
- 損切り=負けと思っている
に対処できる解決策になってくれます。
僕はこのブログのメインタイトルを「FXなんて確率論」としてしまうくらい、FXにおける確率論を非常に重要視しています。
そして、僕が勝てるようになった最も大きな要因だと思っています。
FXでは、どんなに丁寧で細かい分析をしても、予想と逆行する動きがでることがあります。それもなかなかの頻度で起こります。
勝率100%の手法というものは存在しません。必ず一定数で負けトレードが出てしまうのです。
どんな凄腕トレーダーでも、日常的に負けトレードがあるものなんです。
そもそも、勝率という言葉は、確率論で考えた表現です。
勝率60%の手法なら、40%の確率で負けが出るということ。これをよく理解していることが大事です。
さらに、60%の勝ちと40%の負けはランダムで出現するということ。これもめちゃくちゃ大事です。
10回トレードしたら6回勝って4回負けるというワケでなはないんです。
10回とも負けになる可能性も普通にあります。
その代わり、10連勝することも起こります。
これが確率論のワナです。
このことをわかっていないと、10連敗したときに「この手法は勝てない」と思ってしまい、辞めてしまいます。
ずっと続けていれば勝率は60%に収束する利益が出る手法なのに、です。
- 確率論で考えるには、長期的な目線で考えること
- 成績を心から信じている必要があること
- そのためには、過去検証や実践でたくさんの回数をこなすこと
これらが大事なスタンスになってきます。
圧倒的にオススメなのは、過去検証をすることですね。
僕もこれを死ぬほどやった期間を経て、今のメイン手法にたどり着きましたし、安定して利益を出すことができるようになりました。
確率論で考えれば、短期的な負け越しに対する考え方も変わります。
「損切り=必要経費」と考えることができるようになり、感情的になってしまうことも防ぐことができるのです。
僕が勝てるようになった確率論FX手法
数年前まで、僕も「FXは難しすぎる」と考えおり、何をやっても勝てないトレーダーでした。
しかし、FXは確率論であることを知り、それならばと思いついた方法で過去検証を行いました。
数え切れない試行錯誤を行い、半年間という期間がかかりつつも、期待値がプラス、つまり長期的に利益が出せる手法を作ることができました。
その思いつきとは、チャートの分析や相場の予想を放棄して、確率論だけに任せるというトレードの仕方です。
中学生でもすぐに理解して真似できる、非常に機械的なルールで、勝ったり負けたりをしながら、トータルで利益を残していきます。
たどり着くまでは長く、苦労しましたが、できあがってしまったら「FXってこんなに簡単なことで利益が出るんだ」と拍子抜けしてしまったのが正直なところです。
勝ち組トレーダーさんのTwitterなどを見ていると、「やることは簡単」と言っている理由が一気に納得できました。
チャートを分析せず、毎日1~2分で完了してしまうトレード。
それでいて、直近15年分の過去検証では、毎年プラスの成績が出るのがこの手法の成績です。
確率論に沿って行うFXというものを体感してもらえる手法となっています。
正真正銘、僕の現在のメイン手法です。これを機械的に行いながら、さらなる別の手法が作れないかと日々模索している、ということをしています。
ご興味があれば、noteにてルールの詳細を公開しているので、覗いてみてください。
FXの「難しすぎる」は解決できる!
最後に、この記事の要点をまとめたいと思います。
FXが難しすぎると感じてしまう理由は、大きく以下の6つ。
- どんな相場状況からも利益を出そうとしている
- 複雑な分析をしようとしている
- 知識や情報を蓄え過ぎている
- すぐに感情的になってしまう
- 損大利小のトレードをしている
- 損切り=負けと思っている
そして、これらの問題の解決策として、次の2つをご提案しました。
- やることを絞ること
- 確率論で考えること
僕の経験上、この2つのことを心から理解し、納得できたことで、FXは「難しすぎる」から「やることは簡単」に意識が変わりました。
ただ、「心から理解し、納得する」というステップが超重要です。
そのために、過去検証や、デモトレード、少額トレードで自分の得意なことに絞って、回数を積み重ねてみてください!
お互いにがんばっていきましょうね…!